馬名

ランブリングアレー

2勝→3勝クラスと連勝のランブリングアレー(牝4=友道)が小倉記念で重賞初Vを狙う。Alleyは母ブルーミングアレー(花咲く小道)から。その母の兄である米トラヴァーズS勝ちフラワーアレイ(Flower Alley)にあやかったものだろう。Ramblingは「ぶらぶ…

ロードゴラッソ

興味深い組み合わせとなったエルムS。注目はロードゴラッソ(牡5=藤岡)だ。Golazoはスペイン語で、スポーツ、とりわけサッカーの用語。母がサッカーマムなので。スペイン、アルゼンチンといったスペイン語圏はいずれもサッカーが盛んなのでちょっと不思…

サムシングジャスト

昨年10月から4戦3勝。サムシングジャスト(牝4=松田)は瞬く間に1勝クラスからオープンまで出世。 馬名はたぶんザ・チェインスモーカーズ(米エレクトロデュオ)とコールドプレイ(英ロックバンド)がコラボして17年にリリースした「サムシング・ジャス…

ナランフレグ

アイビスSDのナランフレグ(牡4=宗像)はモンゴル語の馬名。ナランは「太陽」だが、フレグはチンギスカンの孫フレグ大王ばかり出てきて、JRA公式由来「速く飛ぶ馬」の裏付けがなかなか見当たらない。調べた結果、おそらくモンゴルにおける祝福の口承…

函館2歳Sの神馬名(かみ・ばめい)

函館2歳Sは1988年にサザンビーナスが勝った。今年はそれ以来、32年ぶりに「神馬名」の戴冠があるかもしれない(93年マリーゴッドは神がつくが神馬名とは言えない)。ただしビーナスのような著名な神ではない。フォルセティは北欧神話「エッダ」の神話詩「…

キタノオクトパス

馬なのに…という馬名の極北は、馬なのにネコで枝葉を世界に広げたストームキャットだと思うが、「馬なのに馬名」のトレンドは多様。1種類の動物で個別に年間数万の名前が付き、全てが登録されて重複が少ないのはサラブレッドだけ。馬名界が広く深いゆえんだ…

エネイブル、ジャパン

新型ウイルス感染拡大の影響で、日本馬の海外出走はハードルが高い。ところが英国を本拠としてサーキットを続けるディアドラが出走するエクリプスSの馬券を買える!ありがとう、ディアドラ。ライバルの馬名を見よう。強敵はエネイブル(Enable=可能にする…

ワイドファラオ

3日前にカフェファラオがユニコーンSを圧勝したばかり。返す刀で帝王賞にワイドファラオ(牡4=角居)が出走する。時代はエジプトだ。 ファラオは馬名界では頻出の要素。古くはキングファラオが94年灘Sでビューティーメイク(オメガパフュームの祖母)を…

カフェファラオ

馬名界には馬名登録間違い名馬の系譜がある。エクリプスの子Pot-8-Os(本来はPotatos)、2冠馬スウヰイスー(本当はスウヰトスーにしたかった)、BCスプリント覇者スクワートルスクワートは語尾にもう一つ「ル」が付くはずだった。そして米3冠馬アメリカ…

アンドラステ

6戦4勝。底を見せていないアンドラステ(牝4=中内田)がエプソムCで重賞初挑戦。 Andrasteは古代ローマ時代、現在の英国東部に住んだケルト人部族イケニ族の戦争の女神。西暦60年、イケニ族がローマ帝国に反乱を起こす際に、王族の女性ブーディカが反乱…

安田出走馬の香港名

昨年、今年と香港馬は不在だが、安田記念は日本競馬と香港競馬の架け橋。香港でも注目の一戦で<東洋馬后「杏目」將是日本史上首匹八勝一級賽>(東洋の女王アーモンドアイが史上初の芝G1・8勝馬になるだろう)と評価が高い。今回はダノン3頭出し。冠名…

サリオス

皐月賞2着のサリオス(牡3=堀)はダービーで逆転なるか。大勝負。 Saliosは古代ローマ時代のマルス(いくさの神)に仕えた祭司のこと。王政ローマ第2代の王ヌマ・ポンピリウスの時代に、神聖なるマルスの盾が空から降ってきた。この盾は11枚複製され、計…

デゼル

デビュー71日、3戦目でのオークス制覇を狙うのがデゼル(牝3=友道)だ。前走スイートピーSは<飛躍>したレース。スローなのに後方から余裕を持って一気に差したのもそうだし、他馬より0秒8以上速い上がり3F32秒5という数字も強烈。<飛躍>とは飛…

サウンドキアラ

重賞3連勝。破竹の勢いでサウンドキアラ(牝5=安達)がヴィクトリアマイルに臨む。 サウンドは冠名。サウンドガガ、サウンドリアーナという冠名+歌姫の命名で重賞馬が2頭出ている。キアラ(Chiara)も人名だが、歌姫ではなく聖人。「アッシジのキアラ」…

サトノインプレッサ

無きず3連勝で毎日杯を制したサトノインプレッサ(牡3=矢作)がNHKマイルCに出走。この馬名はサンチャリオットS3連覇、マイルCSでも3、4、3着と健闘した母サプレザと音韻を踏んでの命名だろう。なおサプレザの名は父サームと母ソルプレーザを…

シルヴァンシャー

春の天皇賞は帝とか王に関連する馬名に縁起がいい。皇帝シンボリルドルフ。王のつく勝ち馬は多くミハルオー、タカオー、キタノオー、トサオー、タケシバオー、テイエムオペラオー。69年タケシバから00年テイエムまで31年あるが気にしてはいけない。さらにク…

ショウナンバビアナ

福島牝馬Sは別定重賞。限定2勝クラスを辛勝したばかりのショウナンバビアナ(牝4=上原)には家賃が高いが、ディープインパクト産駒で祖母BCスプリント勝ちデザートストーマーの血統馬。自己条件(エールS)でなく重賞でも面白い。 定期的に書いている…

リアアメリア

阪神JF6着以来、ぶっつけでリアアメリア(牝3=中内田)が桜花賞に出走する。母がBCジュベナイルフィリーズ勝ちリアアントニアで、母名からリアをもらって命名。Ameliaは人気のある女性名で、18世紀にハノーヴァー朝が英国で成立した時、ジョージ2世…

ラッキーライラック

大阪杯にラッキーライラック(牝5=松永幹)が出走する。母ライラックスアンドレースの連想からLucky Lilac(幸運のライラック)と命名された。ライラックは和名「紫丁香花」で、薄紫あるいは白のかれんな花をつけ、甘く優しい香りを放つ。小さな花が集まっ…

アイラブテーラー

戦歴わずか7戦。1度も連を外したことがない天才アイラブテーラーが高松宮記念に挑む。 Tailorは「仕立職人」。着る人に合わせて型を取り、スーツを仕立てる職人をそう呼ぶ。馬主・中西浩一氏は京都の老舗オーダースーツ専門店「オンリー」の創業者で、自身…

レッドルレーヴ(改)

世代特別戦は植物名が基幹となっている。GⅠも桜・皐月(=サツキツツジ)・菊だ。近年の新設レースではあまり気にされないが、フラワーカップが創設された87年頃は、世代限定特別名と植物名は蜜月だった。レース名が「花の杯」なので花馬名に期待。レッドル…

レッドルレーヴ

世代特別戦は植物名が基幹。G1も桜・皐月(=サツキツツジ)・菊だ。近年の新設レースではあまり気にされないが、フラワーカップが創設された87年頃は、世代限定特別名と植物名は蜜月だった。レース名「花の杯」なので花馬名に期待。レッドルレーヴのLe Re…

カリオストロ

万両賞を1分20秒4のレコードで圧勝したカリオストロは、むろんフィリーズレビューの有力候補。阪神芝1400mでは2戦2勝だ。 馬名の字面を見たほとんどの人は映画「ルパン三世 カリオストロの城」を想起すると思う。ヒロインの名がクラリス・ド・カリオス…

サトノフラッグ

弥生賞が「弥生賞ディープインパクト記念」になった。ディープインパクト産駒が4連覇中のここ、今年はディープ産駒が1頭だけ登録。連勝中のサトノフラッグ(牡3=国枝)だ。 父ディープ、母がアルゼンチンGⅠ馬という配合は、やはりセレクトセールの高額…

ウインブライト

香港と中山芝中距離重賞マエストロのウインブライト(牡6=畠山)が中山記念3連覇に挑む。 ウインは冠名。「勝つ、優勝する、勝利、白星、単勝」だから、競走馬にふさわしかろう。Brightは「輝いている、明るい、鮮やかな、快活な」など、光あふれる生き生…

モジアナフレイバー

名前からして穴っぽい大井・福永敏厩舎所属の5歳馬モジアナフレイバーがフェブラリーSに出走する。暮れの東京大賞典では3着と健闘。3月末にはドバイ遠征も控えている期待の地方馬だ。 Mogianaはブラジルの地名で、コーヒーの産地。サンパウロとミナスの…

アルメリアブルーム

遅咲き。昨年秋にオープン入りして以降、重賞戦線に打って出た6歳牝馬アルメリアブルームが京都記念に出走する。 母アルメーリヒ(Allmahlich)はドイツ語で「徐々に」、本馬はArmeria Bloomでアルメ―と頭韻は踏むが意味の関係はない。ブルームは「開花、花…

レッドヴェイロン

きょうだいでJRA重賞11勝を挙げる、母エリモピクシーの子どもたち。とりわけ東京芝マイルは一族の得意コース。レッドヴェイロン(牡5=石坂正)が東京新聞杯でトロフィーをまた一つ積み増すか。 ヴェイロン(Veyron)はフランス人のレーサー、ピエール・…

エイティーンガール

シルクロードSにエイティーンガール(牝4=飯田祐)が出走予定。eighteenは18、girlが単数形なので「18歳の少女」と解すべきか。馬は4歳だが。ともあれEighteenといえば松田聖子だろう…と書いたところで、それがどれぐらい通用するのか不安になってきた。…

シルヴェリオ

銀に見えて銀にあらず。若駒Sに出走するシルヴェリオ(牡3=池添学)だ。母シルヴァースカヤの名は、その父シルヴァーホーク(銀色の鷹)+母ブブスカヤを合成。母名と頭韻を踏むもののSilverioはSilver(銀)とは関係ない。この馬名はラテン語の人名Silve…