ベストアクター

 昨年の阪急杯、脇に置かれた配役(6番人気)ながら、鮮やかな末脚で主役に躍り出たベストアクター(セン7=鹿戸)が1年ぶりの再演。臨戦過程から今年も本番前の主役は他に譲りそうだが、フィニッシュラインのスポットライトは譲らない。「最高の俳優」という馬名は母ベストロケーション、祖母ダイナアクトレスからの連想。ロケーションには「野外撮影、撮影場所」の意味があり、父ディープインパクトは映画の題名でもある。阪神競馬場の最寄り駅である仁川駅阪急今津線で、この路線を舞台にした有川浩原作の映画が「阪急電車 片道15分の奇跡」。1年ぶり、1分20秒の奇跡の主役となる。