シャドウエリス

 06年夏、ショッキングな見出しが新聞に躍った。「冥王星 惑星から除外」。契機は冥王星と同じぐらいの大きさがある太陽系外縁天体の発見。その天体を惑星とするか否か天文界で論争が起こった。結果、冥王星もその天体も惑星でなく「準惑星」とされた。論争の元になったため、その準惑星ギリシャ神話における争いの女神「エリス」の名が付けられた。エリスは軍神アレスと双子で、執念深く恨みを忘れず争いを愛する物騒な女神。チューリップ賞のシャドウエリス(牝3=友道)はこの準惑星かつ女神の名が由来。競馬では穴馬を「惑星」とも言うが、今回のシャドウエリス、そこそこ人気で押さえ必須の「準惑星馬」では。