2014-01-01から1年間の記事一覧
いよいよ有馬記念。ジャパンC圧勝のエピファネイア(牡4=角居)が2014年を締めくくるか。 エピファネイアはギリシャ語(επιφανεια)で「現れ、ひらめき」から「公現祭、顕現日」のこと。キリスト教の祝日。イエスの受洗、東方からの博士の来貢を祝う。具…
いちょうSをレコード勝ちしたクラリティスカイ(牡2=友道)が朝日杯FSに臨む。 Clarityは「清澄、澄み切っていること、明確さ、冴え」。語源はラテン語clarus(明るい、澄んだ)で、―ityは「〜な性質、状態」を意味する接尾辞。母タイキクラリティから…
「レッツゴー」のつく名前の馬はよく走る…と聞いた。調べると、レッツゴーターキン(7勝、92年天皇賞・秋)が筆頭、レッツゴーキリシマ(5勝、10年関屋記念)が次席。ほか〜チャンス(2勝)、〜ヒチョリ(3勝)、〜マークン(3勝)など。阪神ジュベナイ…
チャンピオンズCに出走の米国馬インペラティヴ(騸4=パパプロドロモー)は近走さっぱりだが、今年4月のGⅡチャールズタウンクラシック(1着賞金100万㌦のボーナスレース)でゲームオンデュードを破った実績。これしか強調するところがないが。 Imperati…
ジャパンCに今年は独愛加の3頭が来日した。 アイヴァンホウはサー・W・スコットの小説の題名および登場人物の名、獅子心王リチャード1世に仕えたサクソン人の騎士―と書き連ねたいところだが、スコット作はIvanhoe。ドイツのGⅠ2勝馬はIvanhowe。このw…
昨年の皐月賞馬ロゴタイプ(牡4=田中剛)がマイルCSに出走する。クラシック制覇以来勝ち星から遠ざかっているが、朝日杯FS(1着)以来のマイルGⅠ挑戦が吉と出るか。 Logotypeはもともと活版印刷の「連字活字」。頻出する単語や音節を、1語…
馬名に違和感がなくても、意味を考えると首をひねらざるを得ない名前がある。女王杯に出走するスマートレイアー(牝4=大久保龍)もそんな1頭。JRA公式・馬名の意味由来を見ると「冠名+層」。層ってなんなの、層って。 Layerはまさに「層、階層」の意…
新潟で未勝利→カンナSを2連勝したサフィロス(牡2=手塚)が京王杯2歳Sに出走予定。 この馬名はギリシア語(ΣΑΠΦΕΙΡΟΣ)で「ラピスラズリ」のこと。青い貴石を意味しており、ラテン語Sapphirusを経由して英語ではサファイア(Sapphire)となった。母ダ…
天皇賞・秋に出走するディサイファ(牡5=小島太)はここがGⅠ初挑戦。GⅢ1勝で格は見劣りするが、さて。 Decipherは「読み解く、解釈する、(暗号を)解読する」。de-は「〜から離れて」の意味の接頭辞。cipherは「暗号(化する)」で、語源は古フランス…
神戸新聞杯で5着に敗れたヴォルシェーブが本番菊花賞で巻き返すか。母がディープインパクトの姉という期待の血統だ。 この馬名はロシア語で「魔法使い」を意味するВолшебник(ヴォルシェーブニク)から命名。オーナー(元プロ野球選手の佐々木主浩氏)にと…
松田博厩舎は秋華賞に4頭登録しており、父と馬主と牧場がかぶるのがサングレアルとレーヴデトワール。母方ドイツがらみがかぶるのがサングレアル(ドイツ牝系)とセウアズール(母がドイツ産)。そして名前がかぶるのがタガノエトワールとレーヴデトワール…
重賞に昇格? 新設?の第1回いちょうS。小倉で未勝利勝ちしたグァンチャーレ(牡2=北出)が出走予定。 Guancialeはイタリア語。「枕」の意味もあるが、イタリア中部ラツィオなどでつくられている「豚のほお肉を塩漬けして熟成させたもの」。guanciaが「…
角田厩舎の3歳牝馬ベルカントがスプリンターズSに挑む。並み居る古馬を粉砕できるか、その壁に阻まれるか。注目の1頭だ。 Bel Cantoはイタリア語。「美しい歌・歌声・歌唱」という意味でオペラの用語。声楽的な用語としての初出は17世紀といわれる。ここ…
トーセンスターダム(牡3=池江)はデビュー3連勝でスターの座に手をかけたが、皐月賞11着、ダービーは物見してラチにぶつかり失速16着。一敗地にまみれた。仕切り直しの神戸新聞杯で再び這い上がるか。 Stardomは「スターの座」。Starは「星」。-domは「…
初戦はダートで完敗、芝に転じて連勝のレッドオリヴィア(牝3=平田)がローズSに挑戦。春の上位勢力にくさびを打ち込む有力候補。出逢った頃(初戦時)はこんな日が来るとは思わずにいた。 Red(赤い)は馬主・東京ホースレーシングの冠名。Oliviaは人名…
今夏、小倉芝短距離で名を上げたメイショウイザヨイ(牝5=小野幸)がセントウルSに出走するが、惜しい。9月9日が旧暦8月16日。中秋の翌日である十六夜(いざよい)だった。雅な語感の「いざよい」の由来は、中秋の翌日、月が出るのが遅くなるのは「月…
新潟記念に出走するマーティンボロ(牡5=友道)は、5歳といっても8月20日に満5歳を迎えたばかり。実験的に、秋に種付けをされた1頭。別に(種付け時期が北半球と逆の)南半球産ではない。 ただ、この馬自身は南半球づいている。馬名のMartinboroughは…
キーンランドCでブランダムールが重賞初挑戦。函館・札幌合わせて【4121】の洋芝巧者。ちょこっと期待したい。 Brin d'Amourはフランス語。brinは「ひと切れ」、un brin de〜で「ほんの少しの」。またフランス語では、恋という字を辞書で引いても、愛と…
西部スポニチ賞に登録しているルファルシオン(牡3=松田国)は祖母ステラマドリッド、同牝系にハーツクライやミッキーアイルのいる血統。昇級でも期待大。 Le Falchionはフランス語で、ファルシオンというノルマン人が使用した反りのついた幅広の刀剣のこ…
関屋記念に出走するサトノギャラント(牡5=藤沢和)は、同じ新潟マイルの谷川岳S(2着)で上がり3F32秒3を叩き出した。母スティンガー(Stinger=突き刺す者)の血をよく受け継いでいる切れ者だ。 サトノは冠名。Gallantは英語で「思い…
レパードSに出走するスピナッチ(牝3=高野)には、昨年Vの兄インカンテーションとの兄妹同一重賞制覇がかかる。 Spinachは英語で「ホウレンソウ」。母名オリジナルスピンからの連想となろうが、Spin(=回転)とSpinachの語源は無関係。さて、意外…かど…
映画『アナと雪の女王』は「原案」がアンデルセン童話『雪の女王』とのことだが、共通点はほとんどない。せいぜいトナカイの活躍ぐらいか? アンデルセンにはアナもエルサも出てこない。 童話の主人公の女の子はゲルダ、助けられる幼なじみがカイだ。映画で…
今年最初の2歳新馬戦を制したケツァルテナンゴ(牡2=笹田)が中京2歳Sで連勝を目指す。 この馬名の語源はナワトル語で、〜tenangoは「街、砦」。Quetzalは頭の毛が毛羽立っているケツァールという美しい鳥のこと(ちなみにQuetzが「…
アンブリカル(牝2=清水英)はデビュー戦を逃げて楽な手応えで完勝。函館2歳Sでも通用か。 Umbilicalを名詞で使う時は、ほぼ=umbilical cord(へその緒)のこと。形容詞で「へその、へその緒でつながった」の意味。「へそ」は口語でbelly button(お腹…
プロキオンSに出走するスリーボストン(牡7=野中)は父ボストンハーバー。「冠名+父(母)名の一部」は、冠名スリーにおいて頻出する馬名の由来。この馬の母(その父フォーティナイナー)も当初はいつものごとく「スリーナイナー」と命名される予定だっ…
ラジオNIKKEI賞に登録しているカウニスクッカ(牝3=尾形)は、馬名界で近年まことに密やかに増加しているフィンランド語の馬名だ。 引退馬ではアヴァルース(=宇宙)とかルーパウス(=約束)、現役馬ではヴァルコイネン(=白)やトミケンユオスタ(Juos…
大井・帝王賞にフェブラリーS、かしわ記念を制した砂の帝王コパノリッキー(牡4=村山)が出走する。 コパノはおなじみDr.コパの冠名、リッキーは人名。同馬主、同年齢にスプリント王コパノリチャードがいるが、RickeyはRichardから派生したというか短縮し…
前走500万級を4馬身差で圧勝したグレナディアーズ(牡3=音無)が3歳ダート重賞ユニコーンSに登録している。 Grenadiersは英語で「手榴弾(しゅりゅうだん)兵、擲(てき)弾兵」の複数形だが、The British Grenadiersで「英国擲弾兵(連隊行進曲)」の…
ハンデ戦のマーメイドSは条件馬が馬券の鍵。現1000万級のディアデラマドレ(牝4=角居)が2階級の格上挑戦。 Dia de la Madreはスペイン語で「母の日」。祖母ポトリザリスはアルゼンチン産で、母ディアデラノビア(Dia de la Novia)は同国の「恋人の日」の…
亞瑟神劍(日)クラレント 機伶獵駒(日)カレンブラックヒル 機伶迷宮(日)カレンミロティック 碧海銀鯊(日)ダノンシャーク 百戰雄心(日)エキストラエンド 引以為榮(日)フィエロ 精彩日子(澳)グロリアスデイズ 大賽波士(日)グランプリボス 雄偉駒(日) グランデッ…