ヴェルトライゼンデ

 菊花賞には質実剛健なドイツが似合う。01年菊花賞マンハッタンカフェは5代母シュヴァルツゴルトで伝統のドイツS牝系。昨年のワールドプレミアは5代母マリアポリスが英国からドイツに渡った新興ながら、母マンデラは独オークス3着で配合もドイツ感満載。今年の菊でドイツ牝系はヴェルトライゼンデ(牡3=池江)。先述ワールドプレミアの半弟だ。牝系に沿ってか馬名はドイツ語。Weltreisendeは「世界中を旅する人、世界を遊歴する人々」。Welt(世界)は兄ワールドプレミアから、Reisende(旅人)は父ドリームジャーニーからだろう。改修前、最後の淀長距離トラベルにふさわしい馬名。