ウインマリリン

 種牡馬スクリーンヒーローは自身の名が祖母ダイナアクトレス、母ランニングヒロインから銀幕・俳優の系譜を受け継ぐとともに、産駒がその枝葉を広げる。代表産駒のモーリス(映画の題名)、ゴールドアクターがそうだし、アメリカジョッキーズクラブカップの紅一点ウインマリリン(牝4=手塚)は映画俳優にして、20世紀大衆文化における最大の偶像マリリン・モンローの名をいただいている。マリリンはメアリの派生名で聖人「マグダラのマリア(Maria Magdalena)」を想起させる名のようだ。その語源は定かでないものの「恨みの海」「反逆」という物騒なものがある一方、エジプト経由なら「最愛の人」「愛」となるらしい。何にせよ主役級の名だ。