2014-01-01から1年間の記事一覧

ハギノハイブリッド

いよいよダービー。近年、重要度が増している京都新聞杯の勝ち馬はハギノハイブリッド(牡3=松田国)だ。 ハギノは冠名。Hybridは「交配、掛け合わせ」。つまり異なる要素の混成で、畜産や園芸で必須の行為。馬も例外ではない。というか現在の競走馬はサラ…

ハープスター

祖母ベガと同じくクラシック2冠へ。桜花賞を圧倒的なパフォーマンスで制したハープスター(牝3=松田博)がオークスに出走する。 Harpは楽器の「ハープ、竪琴」だが、ここでは星座の「琴座」。Starは「星」。つまりハープスターは「琴座の星」で、琴座のα…

キャトルフィーユ

ヴィクトリアマイルもディープインパクト産駒か? ここに来て力を付けてきたキャトルフィーユ(牝4=角居)もディープ産駒だ。 この馬名はフランス語。Quatreは「四」、 Feuillesは「葉」。つまり「四つ葉」だ。四つ葉と言えば幸運のシンボル「四つ葉のクロ…

皐月賞→NHKマイルC

今回のNHKマイルCを馬名的に考えるうえで、先だっての皐月賞を引き合いに出したい。勝ったのはイスラボニータ(=スペイン語で「美しい島」)だった。 Isla(島)つながりなら今回はミッキーアイルだ。ミッキーは冠名で、Islaと同語源のIsleが英語で「島…

サトノノブレス

③③④と①②①。天皇賞・春に出走するサトノノブレス(牡4=池江)の阪神と京都の着順だ。しかも京都の2着は菊花賞。典型的に仁川より淀向きで、阪神大賞典4着→淀・春の盾で前進は必至? サトノは冠名、Noblesseはフランス語で「高貴な生まれ」。欧州の道徳観…

マイネグレヴィル

この馬名にはうなった。フローラSに出走するマイネグレヴィル(牝3=和田道)は「マイネル・マイネ」の重要牝系オカノブルー系で、祖母はその一肢マイネミレー。Milletは19世紀フランスの画家ジャン=フランソワ・ミレー(代表作「落穂拾い」)のこと。マ…

「男の娘」な馬名の馬券

今回の皐月賞、馬名的に気になることがある。 ラテン系の言語だと基本的に語尾aは女性形。スペイン語イスラボニータ(=美しい島)やラテン語ロサギガンティア(=巨大なバラ)から受ける第一印象はフェミニン(女性的)。実際、Isla(読みはアイラとも)、…

マーブルカテドラル

1頭別格、上位強力…という下馬評の今年の桜花賞。アネモネSで4着に敗れたマーブルカテドラル(牝3=上原)の浮上はあるか。 Marble Cathedralは南米パタゴニアにある世界で最も美しいといわれる「大理石の洞窟」のこと。マーブル模様の奇岩が幻想的だ。…

オメガヴェンデッタ

短距離〜マイル路線での開花を目指す3歳馬が集うマーガレットS。ダート2勝のオメガヴェンデッタ(牡=安田)は芝でも大丈夫。 オメガは今年3歳好調のオーナー原礼子さんの冠名。Vendettaはイタリア語で「(血の)復讐、(神の)裁き」。母がビハインドザ…

パシフィックギャル

手堅くて頼りになるパシフィックギャル(牝3=手塚)がフラワーCに出走する。 Pacificは「太平洋」。GalはGirl(少女)のスラング。さて、ギャル・フライデーという表現がある。フラワーCは珍しいフライデー(金曜)重賞でギャルが走る予感。 Gal Friday…

エスメラルディーナ

新馬→ジュニアC連勝中のエスメラルディーナ(牝3=斎藤)がフィリーズレビューに出走。 Esmeraldinaはラテン系、とくにスペイン語圏の人名。-naは「かわいい、小さい」の指小辞で、もとはEsmeralda(エスメラルダ)。スペイン語で「エメラルド」の意味。エ…

リラヴァティ

強敵相手に花咲くか。リラヴァティ(牝3=石坂)がチューリップ賞に出走。 この馬の母シンハリーズ(Singhalese)はその父シングスピール(Singspiel)と頭韻を踏んでSing―となっているが、スリランカの民族シンハラ族(Sinhalese)のことだろう。その連想…

エイシンブルズアイ

父ベルグラヴィアはミスターグリーリー直子、ゴーンウエスト系。母の父はブラジル産サイフォン。往年のエイシンらしいマイナー血統マル外、エイシンブルズアイ(牡3=野中)がアーリントンCに出走。 BullseyeはもともとBull’s eye―「雄牛…

ゴールスキー、ソロル

フェブラリーS出走予定のゴールスキー(牡7=池江)とソロル(牡4=中竹)は「おじ・おい」の間柄。ソロルの母ラバヤデールがゴールスキーの半姉にあたる。 馬名もゴールスキーの母ニキーヤ、その父ヌレイエフともども関連する。まずヌレイエフは歴史的な…

サトノアラジン

きさらぎ賞はセレクトセール(1歳)取引価格2億5000万円(税抜き)のトーセンスターダムがV。共同通信杯で同セール(当歳)1億3000万円(税抜き)のサトノアラジン(牡3=池江)にディープインパクト産駒の高馬リレーだ。 サトノはオーナー・里見治氏の…

レッドオーラム

エルフィンSに出走するレッドオーラム(牝3=橋口)に注目したい。 オーラム(Aurum)はラテン語。クラシカルな発音ではアウルムだが、細かいことは問うまい。意味は「金、黄金」。母タッチフォーゴールドからの連想。レッドは冠名だが英語で「赤」なので…

スノードラゴン

厳寒期に活躍しそうな馬名のスノードラゴン(牡6=高木)が根岸Sで重賞初制覇を目指す。 Snow Dragonは直訳すれば「雪竜」。ロールプレイングゲームのボスみたいだが、そうではない。ユリ科ジャノヒゲ属の植物の名だ。学名はオフィオポゴン・マレヤヌス。…

マイネオーチャード

前走、牡馬相手に準オープンを勝ったマイネオーチャード(牝6=畠山吉)がAJCC出走。一線級相手のGⅡに挑戦する。 マイネは冠名。Orchardは英語で「果樹園」。母シルキーヴェルジェ(Vergerは仏語で果樹園)からの連想。母名はその父ティンバーカントリ…

ピオネロ

今年の京成杯はなかなかの好メンバー。有力馬の一角にピオネロ(牡3=松永幹)がいる。 Pioneroはスペイン語。英語のPioneer(パイオニア)と同義で意味は「開拓者、先駆者」。語源はラテン語pes(足)で、そこから派生したpedonem…

モーリス

シンザン記念に登録のモーリス(牡3=吉田)は、重賞でもやれる力量。牝系がメジロドーベルなど出るメジロボサツ系でシブい。 Mauriceは男性の名。フランス経由でさかのぼれて語源はラテン語Maurusだ。意味は「古代ローマにおける北西アフリカ…