2011-01-01から1年間の記事一覧

フェイトフルウォー

いよいよダービー。数少ない関東馬から、応援の意味も込めてフェイトフルウォー(牡3=伊藤伸)を取り上げよう。 Fateful Warは英語で「宿命的な戦い」。母フェートデュヴァンと頭韻を踏んで連想したのだろうが、Fête du vinはフランス語で「ワインの収穫祭…

アカンサス

アカンことない。アカンサス(牝3=畠山吉)がオークスの大駆け候補や―と、のっけから慣れぬ関西弁を使ってみたが、Acanthusはもちろん「ラチがあかない」のことではなく、ギリシア国花であるキツネノマゴ科の植物。和名はハアザミ。語源はギリシア…

レディアルバローザ

ヴィクトリアマイルはレディアルバローザ(牝4=笹田)に注目。 レディは馬主ロードホースクラブの牝馬につけられる冠名。現4歳世代まで使われている。Albaはイタリア語で「夜明け」、Rosaは「バラ」だが、「バラ色の」という形容詞でもある。すな…

コティリオン

レース名が放送つながりのためか?毎日杯→NHKマイルCは非常に効果的なローテーション。これまで15年で10頭がこのローテを歩み6勝。今年の必勝ローテ組はコティリオン(牡3=橋口)1頭。 Cotillionは「正式な夜会・舞踏会」のこと。とりわけ…

ジェントゥー

春天にフランスからジェントゥー(セ7=リヨン)が来日。4000mカドラン賞を4分40秒8でVとか、さすがの欧州でも重厚なステイヤー。 Gentooは「ジェンツーペンギン」。後頭部に白いカチューシャを着けたみたいな模様があるペンギンだ。もともと…

ステラロッサ

皐月賞はステラロッサ(牡3=角居)だ。 Stella Rossaとはイタリア語で「赤い星」。母がRed Catで、赤毛の猫から赤い1等星が産まれたらしい。 さて、天体に赤い星はいくつかあるが、ステラロッサにはアンタレスを擬したい。桜花賞馬マル…

ゼフィランサス

小倉の3歳500万級は「ドラセナ賞」。観葉植物の名前で、「幸福の木」と呼ばれる種類もあって縁起がいい木。大変な時期だけに勝ち馬に幸せを運んでほしいもの。 同レースに出走予定ゼフィランサス(牝3=昆)の馬名も植物の名。いくつか種類があって、白…

マルセリーナ

今年の桜花賞は断然の有力馬が骨折で不出走となったが、彼女のステーブルメイトが代役、いやそれ以上の役割を果たさないか。マルセリーナ(牝3=松田博)だ。 Marcellinaは女性の名前。母Marbyeと韻を踏んで名付けたのだろうか。ちなみにア…

トゥザグローリー

日経賞に登録しているトゥザグローリー(牡4=池江)は強い4歳世代の一角だ。 母トゥザヴィクトリーは2001年ドバイワールドカップ2着馬。「勝利に向かって」突き進んだ母が惜しくも届かなかった栄冠は、10年の月日を経て、息子の同期でやはり馬名に「…

クリアンサス

フィリーズレビューに出走のクリアンサス(牝3=松永幹)は日豪の粋を尽くしたスピード血統だ。 Clianthusとは、豪州原産のマメ科植物。母フラワーパーク(=花園)に、豪州の名種牡馬リダウツチョイスを父に配したことから、娘に南オーストラリア…

デボネア

弥生賞に出走するデボネア(牡3=中竹)は、未勝利レコード勝ち、格上挑戦となった前走京成杯も2着。荒削りながらいい雰囲気がある馬。 Debonairは英語で、男性を形容する単語。「さっそうとした、気さくで感じのいい」とか「小粋な」という意味だ…

ステイゴールドのお義父さん

ドリームジャーニー(7勝)メジロマックイーン ナカヤマフェスタ (3勝)タイトスポット サンライズマックス(3勝)ダンシングブレーヴ マイネレーツェル (2勝)サクラユタカオー シルクメビウス (2勝)ポリッシュネイビー アルコセニョーラ (2勝)…

ラトルスネーク

アーリントンCに出走するラトルスネーク(牡3=須貝尚)は新馬、前走500万ともえげつない勝ちっぷり。期待大。 Rattlesnakeは南北アメリカ大陸に生息するガラガラヘビ。この蛇は威嚇の際に尾の先端を振るわせて音を出し、それが赤ちゃんをあ…

スノークラッシャー

雪がちな今の時季にふさわしい名前かも。スノークラッシャー(牡6=清水利)がダイヤモンドSで重賞制覇を目指す。 Snow Crusherの意味を文字通り取れば「雪によって何かを押しつぶすもの」か。しかし、公式の馬名の由来には「雪割草から連想」…

ベルシャザール

共同通信杯に出走するベルシャザール(牡3=松田国)は、前走ホープフルSを制し前途洋々。 Belshazzarは人名。紀元前6世紀ごろ栄えた新バビロニア王国最後の王ナボニドゥスの息子にして摂政。旧約聖書ダニエル書では同王国の2代目王ネブカドネ…

オルフェーヴル

きさらぎ賞に出走するオルフェーヴル(牡3=池江寿)は、ドリームジャーニーの全弟。申し分のない資質の持ち主だ。 Orfevreはフランス語で「金細工師、彫金師」。父がステイゴールド(=金色に輝き続けて)、母がオリエンタルアート(=東洋の芸術)…

サングレアズール

京都牝馬Sに出走予定のサングレアズール(牝4=武藤)は、前走・六甲アイランドSが圧巻の強さ。注目の1頭だ。 Sangre Azulはスペイン語。サングレは「血」、アズールは「青」。「青い血」とは「貴族の血統、名門」を意味する。 この単語が生ま…

マイネソルシエール

1度、穴をあけた馬は何度でもあけるという。マイネソルシエール(牝3‖手塚)は未勝利勝ちが8番人気、単勝68.1倍。若竹賞か菜の花Sでいま一度。 Sorciereはフランス語で「魔女、魔法使い」。母マイネソーサリス(Sorceressは英語で「魔…

アグネスアンジュ

紅梅Sに出走するアグネスアンジュ(牝3)は、父アグネスタキオン、母アグネスバラード。30年以上にわたる「長浜厩舎のアグネス」ならではの血の物語を秘めている。 この馬の新馬勝ちはレースぶりが良かった。スタートこそ出負けしたが、すんなりポジション…

アフロディシアス

紅梅Sに登録しているアフロディシアス(牝3=宮)は、新馬前にそれほど目立つ時計を出していなかったが、勝負強さを見せる勝利。2戦目も期待したい素質馬だ。 Aphrodisiasは古代ローマ時代の都市名。現在のトルコに大規模な遺跡が残る。筆者は…