ステイゴールドのお義父さん

 ドリームジャーニー(7勝)メジロマックイーン
 ナカヤマフェスタ (3勝)タイトスポット
 サンライズマックス(3勝)ダンシングブレーヴ
 マイネレーツェル (2勝)サクラユタカオー
 シルクメビウス  (2勝)ポリッシュネイビー
 アルコセニョーラ (2勝)モガンボ
 フェイトフルウォー(1勝)メジロマックイーン
 ナカヤマナイト  (1勝)カコイーシーズ
 ソリッドプラチナム(1勝)クリエイター
 コスモプラチナ  (1勝)グルームダンサー
 ※()内はJRA重賞勝ち数、右は「母の父」

 フェイトフルウォー京成杯を制し、ナカヤマナイト共同通信杯を制してクラシック候補に躍り出た。前者の配合は父ステイゴールド×母の父メジロマックイーン、後者はステイゴールド×母の父カコイーシーズ種牡馬ステイゴールドは、不思議とシブい母の父と合うという話。
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 ステイゴールド×母の父マックイーンは非常に相性がいいと評判だ。まずグランプリホース・ドリームジャーニー。今年の3歳世代にはこの配合が4頭いて、フェイトフルウォーオルフェーヴルドリームジャーニーの全弟)、メジロミドウが勝ち上がり。もう1頭のタイアップも近々勝ち上がりそう。
 ステイゴールド産駒はほかの活躍馬も「母の父」がシブい。ナカヤマフェスタ(母の父タイトスポット)、シルクメビウスポリッシュネイビー)、アルコセニョーラ(モガンボ)など、ありていに言えば産駒の活躍馬が少ない地味な「母の父」ばかり。輸入牝馬トニービンなど、メジャーな「母の父」の産駒も少なくはないのだが。
 現役時代の父のことをよく知っていて、代表産駒ドリームジャーニーも管理する池江寿師は、ステイゴールドは「小さい馬だったけど、骨格はしっかりしていた。細いわけじゃない」と言っていた。産駒を見わたすと種牡馬としては結構、自己主張が強めな感じ。あまり影響力の強くない種牡馬を「母の父」にして、自身とよく似たコンパクトな馬格で切れ味を持つ馬を出すのが、現在の日本競馬のトレンドをつかんでいるのかもしれない。
 ステイゴールドは現在、ブリーダーズSSで繋養され「日高のエース」ともいうべき存在。交配牝馬の質はいっそう上がると思われるが、今後も地味な「母の父」の産駒が走るのか、それともメジャー血統からの活躍馬が増えるのか。興味深いところではある。