ハギノハイブリッド

 いよいよダービー。近年、重要度が増している京都新聞杯の勝ち馬はハギノハイブリッド(牡3=松田国)だ。
 ハギノは冠名。Hybridは「交配、掛け合わせ」。つまり異なる要素の混成で、畜産や園芸で必須の行為。馬も例外ではない。というか現在の競走馬はサラブレッド(thoroughbred=純血)といいながら、さかのぼれば英国馬とアラブ馬の混血(ハイブリッド)なのだから。語源はラテン語ibrida(=イノシシ♂とブタ♀の間に生まれた子ブタ)。つづりからギリシャ語ヒュブリス(ΥΒΡΙΣ=野心)と何らかの関連があるとみられる。ハイブリッドよ、我が身を焦がすほどの野心を胸に、頂点を狙え。