2020-01-01から1年間の記事一覧

デゼル

デビュー71日、3戦目でのオークス制覇を狙うのがデゼル(牝3=友道)だ。前走スイートピーSは<飛躍>したレース。スローなのに後方から余裕を持って一気に差したのもそうだし、他馬より0秒8以上速い上がり3F32秒5という数字も強烈。<飛躍>とは飛…

サウンドキアラ

重賞3連勝。破竹の勢いでサウンドキアラ(牝5=安達)がヴィクトリアマイルに臨む。 サウンドは冠名。サウンドガガ、サウンドリアーナという冠名+歌姫の命名で重賞馬が2頭出ている。キアラ(Chiara)も人名だが、歌姫ではなく聖人。「アッシジのキアラ」…

サトノインプレッサ

無きず3連勝で毎日杯を制したサトノインプレッサ(牡3=矢作)がNHKマイルCに出走。この馬名はサンチャリオットS3連覇、マイルCSでも3、4、3着と健闘した母サプレザと音韻を踏んでの命名だろう。なおサプレザの名は父サームと母ソルプレーザを…

シルヴァンシャー

春の天皇賞は帝とか王に関連する馬名に縁起がいい。皇帝シンボリルドルフ。王のつく勝ち馬は多くミハルオー、タカオー、キタノオー、トサオー、タケシバオー、テイエムオペラオー。69年タケシバから00年テイエムまで31年あるが気にしてはいけない。さらにク…

ショウナンバビアナ

福島牝馬Sは別定重賞。限定2勝クラスを辛勝したばかりのショウナンバビアナ(牝4=上原)には家賃が高いが、ディープインパクト産駒で祖母BCスプリント勝ちデザートストーマーの血統馬。自己条件(エールS)でなく重賞でも面白い。 定期的に書いている…

ダーリントンホール

共同通信杯の勝ち馬ダーリントンホール(牡3=木村)が、皐月賞で気になる。この馬名は文学に由来する。ノーベル文学賞作家のサー・カズオ・イシグロに「日の名残り」という英国貴族邸の執事が語り部となる89年の作品がある。93年にはアンソニー・ホプキン…

リアアメリア

阪神JF6着以来、ぶっつけでリアアメリア(牝3=中内田)が桜花賞に出走する。母がBCジュベナイルフィリーズ勝ちリアアントニアで、母名からリアをもらって命名。Ameliaは人気のある女性名で、18世紀にハノーヴァー朝が英国で成立した時、ジョージ2世…

ラッキーライラック

大阪杯にラッキーライラック(牝5=松永幹)が出走する。母ライラックスアンドレースの連想からLucky Lilac(幸運のライラック)と命名された。ライラックは和名「紫丁香花」で、薄紫あるいは白のかれんな花をつけ、甘く優しい香りを放つ。小さな花が集まっ…

アイラブテーラー

戦歴わずか7戦。1度も連を外したことがない天才アイラブテーラーが高松宮記念に挑む。 Tailorは「仕立職人」。着る人に合わせて型を取り、スーツを仕立てる職人をそう呼ぶ。馬主・中西浩一氏は京都の老舗オーダースーツ専門店「オンリー」の創業者で、自身…

レッドルレーヴ(改)

世代特別戦は植物名が基幹となっている。GⅠも桜・皐月(=サツキツツジ)・菊だ。近年の新設レースではあまり気にされないが、フラワーカップが創設された87年頃は、世代限定特別名と植物名は蜜月だった。レース名が「花の杯」なので花馬名に期待。レッドル…

レッドルレーヴ

世代特別戦は植物名が基幹。G1も桜・皐月(=サツキツツジ)・菊だ。近年の新設レースではあまり気にされないが、フラワーカップが創設された87年頃は、世代限定特別名と植物名は蜜月だった。レース名「花の杯」なので花馬名に期待。レッドルレーヴのLe Re…

カリオストロ

万両賞を1分20秒4のレコードで圧勝したカリオストロは、むろんフィリーズレビューの有力候補。阪神芝1400mでは2戦2勝だ。 馬名の字面を見たほとんどの人は映画「ルパン三世 カリオストロの城」を想起すると思う。ヒロインの名がクラリス・ド・カリオス…

サトノフラッグ

弥生賞が「弥生賞ディープインパクト記念」になった。ディープインパクト産駒が4連覇中のここ、今年はディープ産駒が1頭だけ登録。連勝中のサトノフラッグ(牡3=国枝)だ。 父ディープ、母がアルゼンチンGⅠ馬という配合は、やはりセレクトセールの高額…

ウインブライト

香港と中山芝中距離重賞マエストロのウインブライト(牡6=畠山)が中山記念3連覇に挑む。 ウインは冠名。「勝つ、優勝する、勝利、白星、単勝」だから、競走馬にふさわしかろう。Brightは「輝いている、明るい、鮮やかな、快活な」など、光あふれる生き生…

ハートランドヒリュ 2003年5月28日スポニチ(関西版)

スズカルパンが2月15日の松籟Sで99戦目。ハートランドヒリュ以来のJRA100戦到達まであと1戦。というわけでハートランドヒリュ、85戦目当時の記事。 最後方ポツン、直線猛然と…。届くかどうか?届かない方が多い【4・9・8・64】が、その追い込みはひた…

モジアナフレイバー

名前からして穴っぽい大井・福永敏厩舎所属の5歳馬モジアナフレイバーがフェブラリーSに出走する。暮れの東京大賞典では3着と健闘。3月末にはドバイ遠征も控えている期待の地方馬だ。 Mogianaはブラジルの地名で、コーヒーの産地。サンパウロとミナスの…

アルメリアブルーム

遅咲き。昨年秋にオープン入りして以降、重賞戦線に打って出た6歳牝馬アルメリアブルームが京都記念に出走する。 母アルメーリヒ(Allmahlich)はドイツ語で「徐々に」、本馬はArmeria Bloomでアルメ―と頭韻は踏むが意味の関係はない。ブルームは「開花、花…

レッドヴェイロン

きょうだいでJRA重賞11勝を挙げる、母エリモピクシーの子どもたち。とりわけ東京芝マイルは一族の得意コース。レッドヴェイロン(牡5=石坂正)が東京新聞杯でトロフィーをまた一つ積み増すか。 ヴェイロン(Veyron)はフランス人のレーサー、ピエール・…

エイティーンガール

シルクロードSにエイティーンガール(牝4=飯田祐)が出走予定。eighteenは18、girlが単数形なので「18歳の少女」と解すべきか。馬は4歳だが。ともあれEighteenといえば松田聖子だろう…と書いたところで、それがどれぐらい通用するのか不安になってきた。…

シルヴェリオ

銀に見えて銀にあらず。若駒Sに出走するシルヴェリオ(牡3=池添学)だ。母シルヴァースカヤの名は、その父シルヴァーホーク(銀色の鷹)+母ブブスカヤを合成。母名と頭韻を踏むもののSilverioはSilver(銀)とは関係ない。この馬名はラテン語の人名Silve…

ヒュッゲ

京成杯のヒュッゲ(牡3=友道)に注目。日本語の促音と濁音は音結合しないため、微妙に発音しづらいこの馬名はデンマーク語。「居心地の良さを重視したライフスタイル」をHyggeと呼ぶ。キャンドルをともしたり、おいしいものを用意してリラックスする、シン…