ナランフレグ

 アイビスSDのナランフレグ(牡4=宗像)はモンゴル語の馬名。ナランは「太陽」だが、フレグはチンギスカンの孫フレグ大王ばかり出てきて、JRA公式由来「速く飛ぶ馬」の裏付けがなかなか見当たらない。調べた結果、おそらくモンゴルにおける祝福の口承詩ユルール由来かと思う。モンゴルで種馬を選定するレースが行われた際、1着馬への称号が「アジネ・フレグ」。意味は「最良の駿馬、最も速く飛ぶように走る馬」。1着馬へのユルールに「矢のように飛ぶ 駿足の種馬 深山に遊ぶ 獣王ライオンのよう 雲の向こうに飛ぶ ガルーダ(神鳥)のよう」とある。2着馬への称号「ナラン・マンダル」が「太陽の面」。