フィロパトール

　ルーキー嶋田純次の重賞初騎乗でも話題。新潟２歳Ｓにフィロパトール（牝２＝武藤）が出走。
　つづりはΦιλοπατωρで、この馬名はギリシア語だ。φιλο−は「愛」、πατωρは「父」。紀元前のエジプトやシリアにおいて王の名にしばしば付随して、「愛父王」あるいは「愛父女王」という称号になる。最も有名なフィロパトールは、プトレマイオス朝のクレオパトラ７世・フィロパトール。パスカルが「もしクレオパトラの鼻がもう少し低かったら」と歴史の流動性をたとえたあのクレオパトラだ。彼女自身、ギリシア出自でその名Κλεοπατραとは「父の栄光」の意味。
　ま、ともあれ嶋田、頑張れ。