有馬記念出走馬の馬名意味(前半)

ヴィクトワールピサ=フランス語で「勝利」+冠名。近代絵画の父ポール・セザンヌが描いたサント・ヴィクトワール山から着想を得た馬名。その描写は神秘的でどこまでも奥深い。
ネヴァブション=冠名+フランス語で「ボトルのコルク」だが、馬を磨く「ワラの束」という意味もあるとか。どうにも中山向きに磨かれたキャリア。開栓とともに高配爆発か。
フォゲッタブル=英語で「忘れてもいい」。馬主は名馬を何頭も所有していた金子真人氏。過去の名馬を「忘れてもいい」ぐらいの活躍を期待して名付けられたのではないか。
トーセンジョーダン=冠名は馬主・島川氏の音読み。ジョーダンはバスケット選手ではなく、ワイン醸造家のトーマス・ジョーダン。そのワインはバランスいい熟成で味わい深い。
ルーラーシップ=英語で「支配者の位、統治権」。父キングカメハメハがハワイ統一を成し遂げた名君から名をつけられており、その連想。グランプリを制して支配権を確立だ。
ローズキングダム(取消)=英語で「バラの王国」。曾祖母ローザネイから広がる一族には、バラ関係の名がつけられ「バラ一族」と称される。この馬はバラ一族の御曹司にして最高傑作。
ブエナビスタスペイン語で「いい眺め、素晴らしい景色」。イントネーションによっては「絶景かな」の感嘆。鞍上にとって、直線抜け出し振り返ればまさにブエナビスタ
メイショウベルーガ=冠名+ロシア語で「シロイルカ」。すっかり白くなった芦毛馬で、直線弾けて伸びる姿は名前通り。ちなみに珍味キャビアの母であるチョウザメベルーガだ。