サリオス

 皐月賞2着のサリオス(牡3=堀)はダービーで逆転なるか。大勝負。

 Saliosは古代ローマ時代のマルス(いくさの神)に仕えた祭司のこと。王政ローマ第2代の王ヌマ・ポンピリウスの時代に、神聖なるマルスの盾が空から降ってきた。この盾は11枚複製され、計12枚の盾を保管する祭司の集団がサリイ(一人の時がサリオス)と呼ばれた。毎年3月(マルスの月)前半にサリイの祭りが催され、サリイはローマの安全を守るため歌って踊った。サリイについては、マルクス・テレンティウス・ウァロの「ラテン語論」に記述があるが、この人、疫学の先駆け。新型ウイルスと戦う今、思いを致したい人物がサリオスから浮かび上がる。