アエロリット

 天皇賞(秋)で逃げて3着に頑張ったアエロリット(牝5=菊沢)が有馬記念でラストラン。Aerolitheはフランス語。「隕石(いんせき)」のこと。語源はギリシャ語でΑΗΡ(空)+ΛΙΘΟΣ(石)。フランス語は隕石を「空の石」とみた。英語の隕石はMeteorite(メテオライト)で、ギリシャ語ΜΕΤΕΩΡΟΣ(天上の)から。隕石を「天空のもの」とみた。隕石の「隕」は「落ちる」の意味だから、隕石はつまり「落ちてくる石」。日本語はステータスよりダイナミクスを重視している。競馬では時に展開(ダイナミクス)が実績(ステータス)を覆す。アエロリットのラスト逃走、下馬評を覆し隕涙(=落涙)しきり…となるか。