フィエールマン

 今年の札幌記念凱旋門賞への壮行レース。といっても、遠征を予定している馬が好走してこそだが。そんな1頭、フィエールマン(牡4=手塚)は父ディープインパクト凱旋門賞3着入線のち失格)、母リュヌドール(フランス産)、鞍上ルメール(フランス人)、そして馬名もフランス語。フランスで大仕事をして、父の雪辱を果たすのにふさわしい存在。Fierementは「勇敢に、誇らしげに、堂々と」。英訳するとproudlyが近いが、proudがラテン語prode(役立つ、有益な)を語源とするのに対し、fierはラテン語ferus(野性の、荒々しい)が語源。大レースで見せる勝負強さは、潜在的な野生の激しさに由来するのか。