メサルティム

 紫苑Sにメサルティム(牝3=荒川)が出走。この馬名は母ピンクアリエスからの連想だ。Ariesは「おひつじ座」。生まれは母が3月22日、娘は3月24日。いずれも「おひつじ座」となるが、Mesarthimはおひつじ座γ星の固有名。星図「ウラノメトリア」を記したヨハン・バイエルはメサルティムをヘブライ語Mesharetim(「役人」とか「公僕」の意味らしい)に由来するとしたが、のちの天文学者ルートヴィヒ・イデラーが「バイエル間違ってる」と指摘。本来は、おひつじ座β星とγ星の二つが、アラビア語でアルシャラタン(兆し)とされ、これが語源らしい。新年(というか春分)の訪れを示す星ゆえ。