ベアインマインド

 ネイティブにはどうってことなくとも、他言語話者には難しい単語がある。bearの多義はなかなかで、名詞で「クマ(熊)」と「弱気、下げ相場」、動詞で「耐える、支える、身につける」。
 ベアインマインド(牝3=加藤征)は動詞の用法。Bear in Mindで「心の中に弱気」でも「心の中にクマ」でもなく「心にとどめる、胸に刻む、肝に銘じる」の意味。そもそもbearは名詞と動詞で語源が違い、前者は印欧祖語の「茶色」が古英語でberaになり、後者は印欧祖語「耐える、保つ」が古英語でberanになり、現代英語でつづりが一緒になったもの。紫苑Sはこの馬でいけると思うがDon't sell the bearskin before you've caught the bear.(取らぬ狸の皮算用)になりませんように。