アンドリエッテ

 オークスに出走するアンドリエッテ(牝3=牧田)で欧州人名事情の一端を知ろう。
 Andrietteは女性名。発音はアンドリエットが近いがそれはいいとして、―etteは指小辞で女性名詞をつくる。男性形というか元はAndrieu(Andre)。ギリシャ時代から人名で使われており、語源はΑΝΔΡΕΙΟΣ(=男らしい)。つまりアンドリエッテは「男らしい」の女性形。男勝り? 実はこれ、チャールズ(語源は中高ドイツ語のKarl=「男」の意味)、シャーロット(チャールズの女性形)と同じ関係となっている。ちなみにアンドリエッテはダイナマイト王アルフレッド・ノーベルの母の名らしく、つまりいずれ爆発を産むのだろうか。