デウスウルト

 1095年、ローマ教皇ウルバヌス2世はフランス東部のクレルモンに教会会議を召集。その最後に、聖地エルサレムの回復支援を求め、イスラム教徒に対する十字軍の派遣を勧説した。聴衆は熱狂し、感激して叫んだという。「Deus Vult!」と。正確な記録は残っていないが、以上が第1回十字軍派遣のあらましらしい。
 つまり大阪杯に出走するデウスウルト(セン7=平田)の名は、第1回十字軍におけるスローガンであり合言葉だ。ラテン語で「神は欲したまう」の意味。同馬は母がバプティスタ。母名と同語源のBaptist=「浸礼派、キリスト教プロテスタントの最大会派」からの迂遠な連想か。